
土曜日に東京・お台場で行われたトヨタの日本GPプレビューイベントには、トヨタ系の若手F1ドライバー、中嶋一貴、小林可夢偉、ティモ・グロックの3人が登場した。午前中に行われたドライバーたちのトークショーに加え、午後は恒例のF1カーによるデモンストレーション走行が行われた。ここでは午前中に行われたトークショー第1部の様子をお伝えする。
"F" COMMUNICATION 2008 トヨタF1カースペシャル走行イベントと題して、お台場にあるトヨタのショールーム、MEGA WEBで行われたイベントは、毎年トヨタが日本GPを前にF1ドライバーを招待して開催しているもの。今年も約6000人の入場者を集め、日本GPに向けてドライバーとファンが一体となって盛り上がった。
午前中の第1部は、中嶋一貴、小林可夢偉、そしてトヨタの若手ドライバー育成プログラムTDPの現監督で、かつて一貴と可夢偉を指導した関谷正徳氏による「TDPスペシャルトークショー」。関谷氏が、かつての一貴、可夢偉を称して「やんちゃな可夢偉と優等生の一貴のコンビだった」などと当時の2人の様子を語り、会場の笑いを誘っていた。
「この2人については、僕たちは何も面倒をみる必要がなかったんです。だから、とりあえず英語の勉強をしておいてねということと、毎日最低5キロは走っておけよというようなことを言っていました。可夢偉はちゃんとやっていたのかどうかわかりませんが(笑)」と関谷氏が言うと、可夢偉が「英語のほうは正直あまりやっていなかったけど、走るのはまじめにやっていましたよ」と返すなど、TDPの師弟関係垣間見えるやりとりもあった。
また、ドライバーとしての当時の2人の才能について関谷氏は、「2人とも速い。特に雨ではものすごく速い。僕が現役だった時にこの2人がいなくてよかったと思うほど。2人同期生で一緒にレースをしていたので、くれぐれも2人で接触するなと言っていたんです」と語った。
一方一貴は、TDP時代からF1までの道のりを、次のように振り返った。「これまで常に壁があったし、実際にこれからもまだまだあると思う。1年1年が大きな壁で、これまで常に順調に来たわけじゃないんです。その中で学びながら、ミスをしながら、いろいろ試しながら進んできた。まだ、ドライビング以外の部分でも足りないことはあったと思うし、今でも足りないものはあると思います。速く走るということはもちろん、人間的にも成長することが大事だけど、今は自分でもいい状態になってきていると思います」
これに対し、関谷氏は「自分がやってきたことは、2人に常にクルマの話をすること。正しい運転のスタイルという基本を伝え続けてきただけなので、これから彼らがどうなっていくかは彼ら次第だと思う。2人がしっかりと目標をもって、それに向かっていけば大丈夫。モチベーションをしっかり持って、頑張ってほしいと思います」と、若い2人にエールを送った。
最後は一貴が日本GPに向けて次のように抱負を語り、トークショー第1部が終了した。「僕にとっては富士スピードウェイでのレースは2005年以来。久しぶりの富士だし、ホームレースだから、とても楽しみにしています。自分の力をすべて出し切ることが大事だと思うので、その上でいい結果が出せるようにがんばります」
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